清水真澄さん・31歳・鹿児島県鹿児島市
好きになってはいけない人を好きになってしまった私。妹が連れてきた婚約者の顔を一目見るなり、恋に落ちてしまったのです。妹とは決して仲のよい姉妹とは言えなかったけど、実の妹を傷つけるなんて許されないこと。なのに私は彼の勤める飲食店に通うようになってしまいました。彼の方も最初は婚約者のお姉さんという一線を引いて接していたのが、だんだん自分の話をしたり、私に質問したりと親しげな様子を見せるようになってきて…。
このままもっと親しくなって彼を妹から奪いたい!そんな悪魔の囁きに従ってよいものか、電話占いで相談したのが暖霊能者です。暖霊能者は電話がつながってすぐ息を呑みました。「貴女、今人の道に外れようとしていますね」ドキッとしながらも私は黙ったままでいました。
すると暖霊能者は「このまま進んでも、誰も幸せになれません。彼と妹さんの愛は運命的なもの。決して離れることはありません。それでも彼は貴女の魅力に惑わされ、一時的に関係を持ってしまうでしょう。それを知った妹さんは泣き叫び、彼は後悔し、貴女は悪者になって責められます」とズバリ霊視したのです。
「それでもいいです」無意識のうちにそんな返事をしていました。すると即座に暖霊能者は「いいえ、よくありません」と答えたのです。「貴女は本当に彼のことを好きなわけじゃない。昔から何かと張り合ってきた妹さんの幸せの邪魔をしたいだけなのです。そんな破滅的な行為は自分を貶めるだけ。
貴女の目を覚ました方がいいですね。力を抜いてください」そして暖霊能者は「んっんっんっ」と振りしぼるような唸り声を上げました。すると、私の目から勝手に涙がポロポロとこぼれていったのです。その瞬間から、私は憑き物が落ちたように、妹の婚約者のことがどうでもよくなってしまいました。
その後、妹と彼は無事式を挙げました。暖霊能者の霊能力のおかげで誰も不幸にならずに済み、心から感謝しています。